お食事処

2023年12月10日

ラストツーリング、仙人またパンク

2023.12.9



平年より気温が高くなるという予報のもと、遅山仙人にラストツーリングを誘ったのは、山仲間S氏の菩提寺で行われた星祭りの夜でした。

今年の仙人とのツーリングでは、一度も蕎麦を食べたことがないという話になり、様々な蕎麦屋の話題になりました。

行き先は、私に任せるということで、当日の朝、8時前に仙人の隠れ家に到着をすると、すでに仙人はエンジンをかけて準備していました。

IMG_8897

鮭川村に行こうと、いつもの山形空港西側の主要地方道山形羽入線を北上し、東根市長瀞、村山市名取、大石田町来迎寺、最上川 千本だんごの前を走りました。

9時過ぎの千本だんごの駐車場には県外ナンバーの車が複数停まっていました。

「出川哲朗の充電させてもらえませんか? 」でさんまの待ち合わせ場所になって以来、様々な民放で紹介され、行列ができる店となってしまいました。

放射冷却でガス煙る中を走ると「2℃」の表示が出ていました。乾燥していないためか、体感温度はさほどでもありませんでした。

IMG_8899

小坂峠を越えて、舟形町に入り、最上川沿いを走り、まもなく蕎麦の名店重作に近づこうとしていた建設会社の前で、仙人のスーパーカブがパンクして動けなくなりました。

IMG_8902

11月5日にパンクしたばかりです。それも、同じ後輪です。



仙人は、このスーパーカブを買った村山市楯岡のバイク屋に電話をして救援を求めましたが、除雪機のメンテがあると言うので、体よく断られてしまいました。

一見さんのお客には、バイク屋も救援してくれないのが普通です。一生懸命、バイク屋を探していましたが、一番近い新庄市のバイク屋でも十数キロ先でした。

大石田駅まで歩いて戻らなければならないのか。仙人にとっては絶体絶命のピンチでした。

私は山仲間S氏に救援を依頼しました。朝食中だったS氏は、ワゴン車で迎えに来てくるれることになりました。

舟形町堀内の建設会社の名前を伝えて、しばらく待つことにしました。

こういう時に、仙人は生来の方向音痴とIT弱者故に、自分の位置情報を正確に掴むことができません。

IMG_8904

救援を待つまでの間、退避場所を見つけて、コーヒータイムを取ることにしました。

IMG_8909

仙人にとっては、不思議でしかありませんでした。

前輪がパンクするならまだしも、1ヶ月前にチューブを交換した同じ後輪。私がパンクせずに、後ろを走る仙人が何かを拾ったのか。

これ幸いに、仙人の数々の悪行を糾弾し、悔い改めるように求めましたが、馬耳東風を貫きました。

反省する気も何もないから、神様からも守護霊からも守られないと攻め立てるのですが、同じようなことをS氏からも言われたと、話題をそらすのでした。

そして、前回の墓参りのときも日蓮宗を批判していたので、そのことを追求すると、批判はしていないと言い訳ばかりするのです。

私に散々説教されるも、耳に蓋をするのではなくて、心に蓋をする仙人でした。

IMG_8911

私がS氏に電話して2時間後の11時半に、S氏のワゴン車が到着しました。S氏はナビを使ったためか、遠回りになったと話していました。

IMG_8913

IMG_8914

仙人のウィンドウスクリーンが邪魔になってワゴン車に入らないようなので、私の手持ちのモンキーレンチを使って外しました。

IMG_8915

IMG_8916

ワゴン車には、あっさり入りましたが、その先が大変でした。

ロープで固定するものの、仙人が余計な手出しをするので、作業が進みません。

何度も、手を出すなと注意を受けますが、昔から自分の物に手を出されると、気になってしょうがないのです。

しまいには、助手席で座って待っていろと言われても、手を出そうとします。

何度も怒号を浴びせられても、手出しするのには呆れるしかありませんでした。

こういうところにも、仙人の持つ脳の個性が現れています。

IMG_8917

私が先導を切って、大石田に戻ることにしました。

何とか、取り付けて出発するも、振動やカーブで緩みが出てきて、何度も修正を重ねました。

途中、千本だんごの近くになり、時刻も12時半を過ぎていたので、昼食を取ることにし、S氏のリクエストにより蕎麦屋に行くことにしました。

IMG_8919

一昨日、仙人と電話で話した時に、仙人が気になっていた蕎麦屋が来迎寺そばやでした。

昔、両親を連れて何度も来たそうですが、店の場所が変わり、通りに目立つ看板があるのにも関わらず、どこにあるのか仙人はわかりませんでした。

IMG_8920

店に入り、玄関先にある受け付けで、注文してから、中に入るというシステムでした。

IMG_8922

土曜日の12時半過ぎでしたが、混んでいませんでした。

この先に、行列を作る人気店もあるのですが、今回は仙人が気になっている店に、真っ直ぐ、誘導しました。

IMG_8921

三人とも、板そばの普通盛り、ニシンの甘煮をオーダーしました。

「来迎寺」という地名からとった大石田オリジナルの蕎麦の品種があり、この店も来迎寺の蕎麦を使っているのでしょう。

私がいつも作る「でわかおり」とは、味も香りも、全く違います。私が打つ蕎麦のような粗さがなく、クリーミーな感じましました。

IMG_8923

仙人は、二人に迷惑をかけたし、二人とも人間ができていると、変に褒めます。

仙人が原因で、過去に同じようなことが何度もあり、そのたびに同行した人から、お前のせいで台無しになったと罵声を浴びせられてきたと言うのです。

私も散々罵声を浴びせましたが、仙人に反省を促す良い機会をもらったし、ブログのいいネタが出来たと、このトラブルを楽しんでいました。

S氏も、ちょうど蕎麦を食べたかったと言っていました。

仙人も、昔、両親と食べた蕎麦に出会えて、結果、オーライでしょう。

IMG_8924

美味しい蕎麦を食べた後、最初は国道13号に入る予定でした。

しかし、途中、ロープが緩んだり、バイクが倒れた時に修正するためには、国道13号では交通量が多すぎるだろうということで、河北町、寒河江市、山辺町の県道ルートを私が先導し、仙人の行きつけのバイク屋まで走りました。

途中、トラブルもなく、城西町のバイクショップウインディに到着しました。

IMG_8926

3人で修理の状況を見ていました。

IMG_8930

店の中には、私が以前乗っていた、4速リトルカブの同じ色の中古車が置いてありました。

2,700km走行で24万円で、新品同様でした。S氏とともに冗談半分、リトルカブへの買い替えを勧めました。

110ccのクロスカブと125ccのハンターカブもありましたが、仙人は自動二輪の免許を持っていないので、乗れません。

また、緑色のリトルカブが90ccにボアアップ中でした。

肝心なパンクですが、前回と同じようにバルブの根本が剥がれていました。

IMG_8927

バイク屋の店主によると、空気圧不足が原因だと言います。前回、直してもらった天童のバイク屋からも空気圧不足だと言われています。

しかし、今回は1ヶ月しか経っていません。しかも、前輪は適正空気圧1.75に対して2.0でした。

空気圧不足は到底考えられません。謎は深まるばかりです。

去年の秋に交換したミシュランのタイヤはスリップサインが出ていて、店主から交換を勧められました。

この店に到着して早々、店主にリアボックスの重さを指摘されていました。リアボックスを無くせとまで言われていました。今回は、軽くして乗っていると中身を店主に見せていました。

帯状疱疹による激痛で、正味一年も乗っていないミシュランタイヤがリアボックスによる重量オーバーで二年持たなかったということになりました。

IMG_8929

チューブ、リムバンド、タイヤの交換、ウィンドウスクリーンの取り付けで一万円から、ちょっとしかお釣りが来ませんでした。内容的には、良心的な店だと思います。

作業が終了したのは、16時直前でした。

この店で、3人は別れました。

帰宅して、冷静に考えてみました。

肘折温泉の地蔵倉までスーパーカブで行き、登る途中に指に穴が空きました。

南陽市の林道をスーパーカブで走り、気を失い、右膝の内側に穴が空きました。

村山市の原付き祭りにスーパーカブで行く途中、チューブに穴が空きました。

そして、私と鮭川村にスーパーカブで行く途中、チューブに穴が空きました。

いづれも、スーパーカブ絡みで穴が空いた事案です。

大事にされないスーパーカブの怨念か、それとも、心に蓋をしている仙人への警告なのか。

そろそろ、スーパーカブの乗車は止めたほうがいいのかもしれません。

今年最後のツーリングは意外な結末で終わりました。


himajintaro at 06:46|PermalinkComments(2)

2023年09月29日

熊ちゃんで盛りそば二枚

2023.9.24



Asahi自然観で行われたカブミーティングを早々に飛び出して、昼食場所へと向かいました。

朝日町常磐から最上川の左岸を南下しましました。

平日は、ほとんど車の走らない主要地方道長井大江線は、すれ違えない場所があるにも関わらず、対向車がドンドン走ってきました。

日曜日は、このルートは走ったことがなかったので、驚きでした。

最上川は水位が低くなり、河床がかなり現れていました。

IMG_7357

岸の道の駅 白鷹ヤナ公園 あゆ茶屋ではお祭りがあり、前日の土曜日とともに大賑わいのようでした。

平日なら、昼食場所の選択肢もありますが、今回は混雑予想で最初から左岸を走りました。

IMG_7358

昼食場所は、ここから5分ほど南下した白鷹町高岡の熊屋としました。

ここには2018.4.10に遅山仙人と訪れています。

 

開店してから15分立った11時15分でしたが、仙台ナンバーと山形ナンバーの車が止まっていました。

IMG_7360

この店は、蕎麦(一枚目700円、二枚目500円)と日本酒のメニューしかありません。以前はビールもありました。

IMG_7361

入店すると人数を聞かれます。人数分の盛りそばが出てくるので、特にオーダーする必要がありません。

最初から追加分も合わせてオーダーするか、日本酒を頼まない限り、黙って席に座っていれば良いのです。

足りなかったら、もう一枚追加すればいいだけです。

IMG_7362

蕎麦粉十割で短めで硬めでコシがあります。もちろん、もう一枚追加しました。

BH氏は、盛んに日本酒を気にしていました。蕎麦に日本酒は合うと思います。シンプルですが、今度、自分で蕎麦を打った時に日本酒を飲んでみたいと思います。

BH氏は、以前、自分で蕎麦を打っていたそうです。しかし、公民館を借りて蕎麦を打ったところ、床に打粉を散らかしたため、二度と借りることができなくなったそうです。ご自宅でも嫌われたようです。

以前の職場の人も、自宅で打粉を撒き散らすので、奥様から嫌われて蕎麦を打てなくなったと言っていました。

皆さんは、手首のスナップを効かせて打粉を振るので、飛び散ることになります。打粉は軽いので床だけでなく、いろいろなものに降りかかるので嫌われる原因となります。

私は自宅で蕎麦を打つときは、コンクリートパネル半分の90cm角の中で、飛ばさずに打粉を使います。手のひらで打粉を広げるだけにするのでコンパネの外には飛びません。

蕎麦をすすっていると、カブミーティングから帰るカブがたくさん通り過ぎました。

そして、カブミーティングの参加者と思える3人が入店してきました。

昼食を終え、外に出ると、確かに見覚えのあるカブが3台並んでいました。BH氏も私も会場で見た記憶がありました。ナンバーは山形市と中山町でした。

IMG_7368

ここから、基幹林道置賜東部線に乗るために、更に南下しました。

最上川を渡って、BH氏に、超人気有名店の混雑状態を見てもらうために、白鷹町広野にある蕎麦 千利庵に立ち寄りました。

私が習った蕎麦の愛好会の代表も千利庵を押していました。私の妻も千利庵が好きです。

2018.4.27に仙人と入店しました。



12時15分で、たくさんある駐車場は県外車も含め満車で、2018.4.27の写真にもあるように、店の前に大勢のお客さんが並んでいました。

BH氏は混雑状況を見て呆れ返っていました。

ここから、国道287号を横切り、白鷹町浅立から基幹林道置賜東部線に入りました。

熊屋から基幹林道置賜東部線までのルートはマユツバ者参上! 2019.9.20で紹介しています。



途中、朝日連峰と月山が見えるところでコーヒータイムとしました。

IMG_7370

時刻は12時45分。時間はゆっくりあるので1時間近く休憩をしました。

4回目の三春藩カブ主総会で山形県内のカブのツーリングクラブの方から入会を勧めていただきました。年1回の総会に呼んでいただき加入となる予定でしたが、一向にお声がかかりませんでした。

その方とFacebookの友達になりましたが、私が頻繁にツーリングにでかけていることは知っていらっしゃると思います。

想像するに、当時4速リトルカブ50ccにもかかわらず、遠方にでかけ、観光地や名所旧跡、登山などで走り回るのは、そのクラブチームとは考え方が異なるので、お呼びでないと思われたのかもしれません。

私は走りっぱなしのツーリングを良しとしません。

私のリトルカブは、遊び場所に出かけるための交通手段です。四輪車の代わりです。

必ず、小休止、大休止(コーヒータイム)を取ります。寄り道をします。

休憩時間に仙人やBH氏とだべっているのが、お互い良いのです。

様々な話をしてコーヒータイムを終えました。

置賜東部線を初めて走るBH氏に目がすくむ置賜大橋を案内しました。



基幹林道置賜東部線から基幹林道黒森線に入りました。

仙人が昨年の10月20日に事故にあった場所。その日、仙人が尋ねて行きたかった場所を案内しました。

 

9月3日の仙人の現場検証の逆コースを走り、上山市内へ入りました。

IMG_7373

JRのえきねっとで予約していたものの、クレジット機能に不都合があり、スマホ決済ができなかった切符をかみのやま温泉駅で決済して、帰宅の途につきました。

おしまい


himajintaro at 06:35|PermalinkComments(0)

2023年09月21日

銀山から慈恩寺へ

2023.9.15



遅山仙人の数ある冥土の土産コレクションの一つになった延沢銀山を後に、銀山温泉へと下りていきました。

IMG_7180

基幹農道を下りてくると、銀山温泉の入口に出ます。温泉街の中に駐車場がないので、この付近の無人有料駐車場に停めて温泉街まで歩くしかありません。

少し、距離があるのですが、ここから下りになり、足の不自由な人や車椅子の人は不便かもしれません。旅館側で対応をしてくれるのでしょう。

今回、仙人をここから延沢銀山まで歩かせるとなると、往復に結構時間がかかると思い、林道走行には難儀するかもしれませんが坑口の近くまでカブで行くことにしたのです。

金曜日でしたが、バスから下りてきた、たくさんの観光客が温泉街に向かって歩いてくるところでした。

IMG_7181

延沢銀山02

ここから県道を尾花沢市街地に向かって走りました。

途中、無人の野菜直売所があるので立ち寄りました。

IMG_7182

妻と来るときは、必ず立ち寄ります。

100円均一で、仙人はジャガイモ、ツルムラサキ、ミョウガ、オクラ、ゴーヤを買いました。

実は私の財布には100円も入っていませんでした。特に必要な野菜もなかったので、仙人から金を借りまでもなく、買いませんでした。

尾花沢市内の銀行のATMで現金を引き落とすつもりでした。

IMG_7185

昼食をどこで取るか、銀行の駐車場で仙人と相談しました。仙人が釣りの帰りに、よく立ち寄ったという食堂に行くことにしました。

IMG_7186

尾花沢のメインストリートにある柏屋という食堂でした。

 

店に入ると商品サンプルが目立つように置いてあります。私は、以前から商品サンプルがほしいのですが、買うとなると金額がバカになりません。

東京に行く機会があったら、かっぱ橋で刃物や商品見本など、じっくり見たいと思っています。

IMG_7194

仙人のお薦めの理由は、セットメニューがあり、お得感があるとのことでした。オーダーしたのは、カツ丼とラーメンのセット1,050円でした。

IMG_7191

前述の無人野菜直売所でベジタリアンであると豪語していました。

体を作っているのはタンパク質であり、年をとってからタンパク質を取らないと体が悪くなるから、毎日、肉魚を食べるように忠告しておきました。

そこで、このメニューとなりました。

IMG_7192

仙人は、帯状疱疹の激痛のため食が細くなり、全部食べられるか心配だったようですが、ペロリと平らげました。

八幡町の食堂でカツ丼を半分残して持ち帰ったことを思い出していました。



尾花沢からは国道347号を南下しました。

コース全図

途中、広域農道花笠ラインに入り、じゅんさい沼を通り、国道に戻りました。

何故、広域農道を走ったかと言うと、国道は標高差があるアップダウンがあるのですが、広域農道は比較的平坦で距離も変わらないので、広域農道を通ることが多いのです。

じゅんさい沼

河北町吉田から右折して寒河江市慈恩寺に向かうことにしました。途中、吉田に住んでいる女性宅に立ち寄りました。

彼女は今年の春に退職した職場の元同僚で、現在、次女の産休育休中です。

今年の6月初めに、我が家に、元の職場の同僚を招いてホームパーティをしました。

その時、彼女も子連れで良いからと誘いました。最初は参加する予定でしたが、急遽、用事が入って参加できなくなりました。

そこで、様子を見に彼女の自宅に立ち寄ったのですが、次女が退屈して遊びに出かけるところに出会いました。元気そうで何よりでした。

長い間、休んでいると職場にも疎遠になってしまいます。人事異動もあり、復帰したときは浦島太郎になることが多いのです。そこで、ホームパーティを発案したのでした。

秋にもホームパーティを予定しているので、参加するように伝えて別れました。

八千代公園

慈恩寺の高台の八千代公園に向かいました。

この場所は、昨年10月21日に山仲間S氏とともに宴会をする予定でした。しかし、前日に仙人は罰(ばち)が当たり、宴会は流れてしまいました。



この場所を仙人は知りませんでした。この上の山王台公園は知っていました。



IMG_7198

仙人はこの場所からの眺めに感激していました。

平日が故に、誰も来ないこの場所で、仙人が面白いことを言っていました。

「花火大会は人がいっぱい見ているから楽しい。」

つまり、土日の混雑するときに、人が観光地に行くのは、一種の群集心理的なもので、大勢いることに連帯感や安心感があるのかもしれません。

私は、以前から、人のいない平日に趣味の時間を費やしてきましたが、私のような暇なお年寄りがたくさんいるはずなのに、観光地が閑散としていることに疑問を持っていました。

働いているお年寄りが多くなったのも現実ではありますが、暇だから遊びに行こうと思う人ばかりでないことも事実のようです。

IMG_7199

この場所でのリベンジを誓って、慈恩寺を後にしました。

おしまい


himajintaro at 07:07|PermalinkComments(0)

2023年08月24日

私をツーリングに連れてって!

2023.8.20

遅山仙人から「私をツーリングに連れてって!」と言われて、鳩峰峠を越えて国道399号を走り、昼の時間となりました。



摺上川ダムの下の霧華亭で蕎麦が食べられないことわかり、グーグルマップで飯坂温泉の食堂を探し、399号を南下しました。

飯坂温泉

途中、左側にご神体がありましたが、男性二人が写真を撮っていたので立ち寄りませんでした。


ダムから走ること10分。飯坂温泉街からちょっと外れた、観光客が入りそうにないお食事処味楽という食堂に入りました。

地元の人に愛されている店が一番安心です。

IMG_6619

 案の定、店の前には岡持ち機を付けたスーパーカブが止まっていて、出前をしているということであれば、地元の人が利用している食堂に違いないと思い入店しました。

IMG_6621

入店する前に一言。

以前、何度か行った三春藩カブ主総会で、全国のご当地ナンバーを見て羨ましく思いました。

山形県内でも、東北随一の巨刹、瑞宝山慈恩寺の五重塔とサクランボをモチーフにしたナンバープレートを寒河江市が採用しています。



残念ながら、山形市の原付きにはご当地ナンバープレートがありません。

多分、山形市役所のナンバープレート交付担当課は、こういう情報は知らないのかもしれませんし、職員の皆さんは、原付バイクに興味も関心もお持ちでないのかもしれません

走る広告塔になり、多少なりとも宣伝効果はあると思うのです。

現に、妻が乗っている軽四輪車はサクランボのナンバープレートを取り付けていて、県外に行くと珍しがられます。

IMG_6620_1

店の中は4人がけのテーブルが3セットしかありませんでした。先に入っていたお客さんは常連さんのようでした。

摺上川ダムでグーグルマップを検索したときにカツ丼の肉が厚いと投稿されていたので、私はカツ丼、仙人はカツカレーをオーダーしました。

IMG_6615

やはり、カツは厚めでした。

IMG_6617

仙人は、持病の帯状疱疹による激痛のために食欲が減退し、量を食べられなくなったと言いつつも、量の多いカツカレーをほぼ平らげました。

あふれる教養、足りない栄養の健康不良ジジイになった仙人の食事の写真を妻に見せたところ、「随分、老けたね」と一言。

IMG_6618

85歳だと言ったとしても誰も不思議に思わない風体になったのも、ご本人の責任としか言いようがありません。

今年の暑さで、自分で髪と髭を切ったものの、普段から整髪して、髭も剃って、栄養も豊かであれば、紅顔の美壮年だったはずなのにと、当人は思う気もないようです。

私にとっては遅い朝飯を取り、13時すぎにをお食事処味楽を出発しました。

国見町藤田から小坂峠を越えることにしました。

途中、コンビニに立ち寄りました。

IMG_6622

仙人が、いつも持参しているホーローのマグカップを忘れてきたので、代用品を買いにコンビニに入りました。

仙人はいつまで経っても出てきませんでした。仙人が買ってきたものは、氷の入ったハイボール用のコップでした。

10個入りの紙コップがあったようですが、買ってきませんでした。後に裏目に出ることになります。

小坂峠を一気に駆け上がりました。ここには、4日前にも来ています。

IMG_6623

今回は、ステンレス真空魔法瓶に熱湯とフレンチプレスとレギュラーコーヒーを持ってきました。

仙人はコンビニで買ったコップの氷を持参した麦茶に入れて、空にしました。

私は、コンビニで仙人のコップは手で持つと熱くなると注意したのですが、案の定、できたコーヒーを入れると底が大きく変形して、丸くなり、床に置くことができなくなりました。

驚いた仙人は、辛うじてコップを手に持ち、美味しいと言いながら、何とかコーヒータイムをクリアしました。

ここから、七ヶ宿ダムの右岸を目指しました。

IMG_6627

ダムの堤体に着いたころには、だいぶ雲行きが怪しくなってきました。

雨雲レーダーで確認すると、雨雲が迫っていたので、バイクを堤体そばのトンネルに避難させて雨をしのぐことにしました。

IMG_6630

ここで、面白い現象を発見しました。

IMG_6632

上流側から車がトンネルに入りました。残響がいつまでも残っていました。

トンネルの外で仙人と話をしていると、トンネルの中から人の声がしました。気が付きました。トンネルの中に人がいるのではなく、自分たちの声だったのです。

トンネルの断面は馬蹄形をしており、直線ではなく内部でカーブを描いています。

このトンネルの構造から、山彦現象が起きているのです。



上のビデオで仙人が「あんぽんたん、マヌケ野郎、猿面冠者」と叫んで、ちゃんとコダマになって返ってきます。

仙人と遊んでいるいるうちに、雲行きが変わり、うまく雷雲がそれてくれたので、出発することにしました。

このルートは国道113号とは反対側のダムの右岸を走り、殆ど、車もバイクも走りません。道の駅 七ヶ宿につながっています。

以前、仙人が道の駅 七ヶ宿に行ったときに、カブミーティングらしき催しが行われていて、その参加者から「あなたが、かの有名な◯◯さんですね」と聞かれたことがあるそうです。

仙人って、そんなに有名人なのでしょうか。それとも、人違いでしょうか。

仙人と同じようなカブに乗り、同じような風体をしている人の目撃証言が数件あります。

道の駅 七ヶ宿には立ち寄らずに、国道113号を西に進み、滑津大滝の農産物直売所に立ち寄ることにしました。

滑津大滝

IMG_6636

滑津大滝では家族連れが川遊びを楽しんでいました。

IMG_6633

私達が直売所で買い物をしている間、赤いハンターカブが山形方面から七ヶ宿ダム方面に走り去りました。

しばらくすると、引き返し、我々のバイクの周りを一周して山形方面に戻っていきました。(隣に車がないときに)

仙人は野菜を何種類か買っていました。

私は、大きなトマトが1個100円で売られていたのを見つけたので、変な自販機のジュースを飲むより良いだろうと、1個買って丸かじりすると、仙人も真似して食べ始めました。

IMG_6635

仙人は、なぜ洗濯屋のような大きなリアボックスを付けたのか尋ねてきました。

私は大きなゴミ箱が必要だからと答えると、仙人は大きなユウガオを入れたかったからと返事しました。

仙人の父親は大のユウガオ好きで、自分も似ているとのこと。そういえば、ツーリングで何度かユウガオを買っていました。

無事に雨雲を避けることができ、113号を西進し、金山峠を越えて、上山に戻ることができました。

IMG_6637

せっかく、上山に来たので山仲間O氏の墓参りをしました。

IMG_6638

IMG_6639

今日のコースは、仙人と何度も走っているコースです。仙人に一人でも来られただろうと尋ねると、とても無理だと返しました。

やはり、「私をツーリングに連れてって!」だったのです。仙人は、まだまだ、体力的にも栄養的にも復活途上です。

仙人も行きたいレストランがあり、距離はもっと延びるので、体力を見ながら実施したいと思います。

今日は、仙人の体調を勘案して、いつもの半分ぐらいの155kmでした。

帰宅後の給油は2.5リットルでリッター当り60kmとなり、今までの最高燃費となりました。

おしまい。


himajintaro at 12:13|PermalinkComments(0)

2023年06月04日

樽口峠は遠い?!

2023.5.26




水没していない水没林の白川湖から九才峠を越えました。

IMG_5045

IMG_5046

飯豊町から小国町へ入ると、観光ワラビ園が点在します。この日は、まだ、開園していない雰囲気でした。入口のワラビは食べごろの大きさと太さでした。

IMG_5048

九才峠を越え、小国町叶水(かのみず)の交差点に着きました。

IMG_5049

遅山仙人は、飯豊連峰の眺望を間近に感じられる樽口峠に行きたがっていました。5年前の2018.10.26に仙人と樽口峠に行っています。

その時の様子を樽口峠・高ツムジ山ツーリング 樽口峠で紹介しています。



しかし、今回は出発が遅かったことと、白川湖で十分休憩を取りすぎたため、樽口峠まで行ってしまうと、近くに飲食店はなく、遅い時間帯に小国の市街地へ降りていく必要がありました。

樽口峠までのルートを青の破線で示してあります。

樽口峠01_1

カーブの連続である峠道を走るとなると、ただでさえ、帯状疱疹の激痛で体力と体幹を失っている仙人には酷であるために、交差点を左折することなく、真っすぐ、小国の市街地に入ることにしました。

樽口峠02_2

交差点から、少し北上すると、以前、樽口峠からの帰りに立ち寄った蕎麦屋さんがあります。

IMG_5051

仙人が手打ち蕎麦なのに暖かい麵をオーダーして失敗したお店です。樽口峠・高ツムジ山ツーリング 水源の郷交流館で紹介しています。



 仙人は、この店でオーダーに失敗したことがトラウマとなり、以降、昼食は必ず私と同じものをオーダーするようになりました。

彼の数々の奇行の大半はトラウマが起因しています。二度と失敗したくない、失敗は恐怖であり、失敗を許さないという、とても柔軟性に乏しい脳の特徴です。

トラウマになった蕎麦屋さんをさらに北上すると、道路の右側にパークゴルフ場のコースがありました。

IMG_5052

飯豊町や小国町ではパークゴルフが盛んなのでしょうか。

IMG_5053

横川ダムの白い森おぐに湖にかかる叶水大橋を渡り、子持トンネルと抜けるとあっという間に、国道113号の小国の市街地の入り口に着いてしまいました。

昼食をどこで取るか、Googleマップで探して、カツ入りカレーラーメンという、面白そうなメニューのある食堂たかはしに行くことにしました。

午前11時に食堂に着きました。店のそばの駐車場にカブを停めると、換気扇からカレーの匂いがしてきました。

IMG_5054

オバさんが一人で準備していました。まだ、準備が終わらないと言うので、外で待つことにしました。

Googleマップには営業時間は書いてありませんでした。オバさんの準備ができ次第ということなのでしょうか。

IMG_5056

12時過ぎに店に入り、二人ともカツ入りカレーラーメンをオーダーしました。

IMG_5058

オバさん一人のワンオペでした。

IMG_5059

カレーラーメンは、仙人が気になっていたラーメンの一つで、昨年、石巻の道の駅で食べたカレーラーメンよりも、この店のカレーラーメンの方が美味しかったです。さらに、カツもついて750円はリーズナブルです。

IMG_5061

食べている最中、外を見ると、雨が少し降り始めていました。

食堂のすぐそばにガソリンスタンドがあったので給油しました。仙人の50ccスーパーカブも私の88ccリトルカブも燃費はほぼ同じの58km/リットルでした。

スタンドは国道113号沿いにあり、ここからは、飯豊町手ノ子まで仙人を先頭に国道を走ることにしました。仙人を先頭にした理由は次回。

つづく


himajintaro at 20:09|PermalinkComments(0)