2021年06月02日
ちょっとリッチなツーリングランチ
2021.5.28
宮城県丸森町のお金持ちのお屋敷・齋理屋敷を見学しましたが、お客さんは私たちだけでした。見学の前に立ち寄ったレストラン緑山に11時20分ごろの予約を入れておいたので、11時ごろ、齋理屋敷を出発しました。
阿武隈川の支流・内川を遡り、緑山がある場所は、周りにキャンプ場やレストラン、国民宿舎などがあり、別荘地的な雰囲気があります。
玄関を入ると正面に大きな絵が飾ってありました。
11時開店で、お客さんは一組入っていました。
丸森町のお金持ちで紹介したシェフが出迎えてくれました。てっきり、シェフがワンオペと思いきや、若い女性店員がオーダーを取りに来てくれました。
いつも、何をオーダーするかが問題です。遅山仙人は、一度、オーダーに失敗してからトラウマになり、必ず、私と同じ物しか頼まないようになりました。
今回は、普段のツーリングで到底立ち寄らない、ちょっとリッチなお店です。どんな料理があるのか楽しみです。そこで、今回は仙人自ら選択させることにしました。
仙人は私が何を注文するのか気になり、盛んに尋ねましたが、私は答えませんでした。仙人とは違う料理を頼むと伝えると、渋々、メニュー表の一番上にある緑山ランチをオーダーしようとしました。
仙人は給仕の準備をしている女性店員に声をかけましたが、聞こえるはずも無く、自分ではオーダーしたとばかり思っていたようです。
私は改めて店員を呼び止め、オーダーを依頼し、仙人の緑山ランチと和風ハンバーグセットを注文しました。
すると仙人は「二つも食べるのか?」と私に尋ねました。自分がオーダーしたと思っている仙人には構わず、違う話を始めました。
女性店員がシェフからのサービスだと言って、アイスコーヒーを持ってきてくれました。
仙人の話によると、身内の葬儀の時に、妹の友人が丸森町でレストランをしているという話になり、丸森町はツーリングで度々通るので、気になって、数日前に、このレストランに電話をしたと言うのです。
話が長い仙人は、仕事が忙しいとシェフから体よく、電話を切られた様子でした。
緑山ランチはリゾットの上に魚のフライが乗っていました。見た目よりも量も多く、仙人のお腹がビックリして、壊れてしまうのではないかという盛りでした。美味しいを連発していました。
ひき肉400gの大きなハンバーグは食べ応えがありました。ファミレスとは比べ物にはならず、ジューシーでソースの味が良く、美味しくて大満腹でした。マイタケ、シメジの存在感もありました。
会計では、かなりディスカウントしてもらいました。
店の外に出ると、外までシェフが見送りに来てくれました。実は、ここからが本日のメインディッシュでした。店には、別のお客さんがいましたが、食事を始めたので、しばらく、シェフと立ち話で弾みました。
シェフは若いころ趣味で渓流釣りを始めたそうです。毛バリを使ったテンカラ釣りを専門にやられていたそうです。私は話だけで見たことも無い仙人の得意とする毛バリのテンカラ釣りと同じだと思い、話をテンカラ釣りで盛り上げようとすると仙人は乗ってきませんでした。
どうも、私が睨んでいた通り、単なる毛バリのコレクターだったのかもしれません。
シェフは、その後、海釣りに転向し、小型船舶免許を取り、自分の船を持って、海釣りを楽しんだそうです。しかし、10年前の3月11日の東日本大震災で船が流され、それを機に海釣りをやめて、バイクのツーリングをしているそうです。
開店前に店を訪れた時に、バイクで行ったことから、私たちに興味を示してくださり、開店前も、バイクの話をしました。
シェフの話によると、このレストランの下にあった月型の町営レストランは閉鎖され、国民宿舎も経営難で辞めてしまったそうです。山仲間たちと宮城県の宿泊キャンペーンを使って半額で国民宿舎に泊まり、緑山で昼食を取ろうかと考えていた矢先のことでした。
土日は予約が取りにくいのかもしれません。料理は自分一人なので大変だそうです。悪い評価もあると語ってくださいました。忙しいと料理が出てくる時間も遅くなるのかもしれません。
以前、福島県山都町の蕎麦屋さんに朝早く行って蕎麦を出してもらった時も、店主が昼の時間に客が集中するので大変だと言っていました。分散してきてもらえれば、お客さんをゆっくりもてなせるのにと思うのは、どの店も同じことだと思います。
再度、来店することを約束し、シェフにお礼を告げて、緑山を後にしました。