2020年06月
2020年06月05日
ラッキーな昼食
昼食予定地である大蔵村の「ふるさと味来館」に到着したのは11時30分ごろでした。
ここは、前回、2018.7.13ツーリングの時に山形県が発行している棚田カードを求めて立ち寄った場所で、昼食会場にもなりました。その様子は四ケ村の棚田 ふるさと味来館編で紹介しています。
今回も同じ場所を昼食会場としてセットしました。
コロナウイルスの自粛が明けたばかりでお客さんは入っていないのか心配をしていましたが、土曜日だったこともあり、12時前とはいえ、お客さんの車が何台か駐車していました。
遅山仙人は前回と同じ「とりもり」を注文しようと決めいていたようです。私もそのつもりでした。鶏そばと盛りそばがセットで1,000円とお得感があります。
オーダーすると、係のおばちゃんが「お客さんたち、山形県内の人だか?」と尋ねられました。山形市から来たと答えると「県内県民おでかけキャンペーンクーポン」なるものを取り出し、この券を買うと2,000円分の商品が1,000円で買えることを説明しました。
「とりもり」は1,000円なので二人で2,000円。このクーポンを使うと一人500円で食べられる計算になります。
この券は、県内の事業所(飲食店、商店、遊戯施設、交通機関など)で事前販売され、3万枚があっという間に売り切れたと聞いていました。それだけに、ここで話題のクーポン券に出会うとは思いもよりませんでした。
仙人はこの情報を全く知りませんでした。テレビのニュース、新聞、インターネットで一斉に周知されました。彼はUHF(地デジ)のアンテナが壊れ、BS放送しか見ることができないのでNHKのローカルしか見ることができません。新聞は取っても積んでおくだけです。もちろん、ネット環境などありません。
このクーポンは同じ店舗で2回使うことができません。このため、この券に名前と居住地の市町村名を記入します。
リズーナブルでお腹が一杯になった「とりもり」を堪能し、レジで会計をして帰ろうとすると、いつものように仙人が店の中のチラシを集め始めました。もらって行くだけで、新聞と同じで、ろくに読まずに自分のスーパーカブの後ろのボックスに次々と溜め込んできます。
このため、ボックスの容量が日ごとに無くなっていき、終いには何も入らなくなります。乗らないで放置している複数のマイカーがゴミダメ状態になっているのは、これが原因です。
この日も様々なチラシをもらい、最後にクーポンのチラシがないかと騒いでいました。
チラシをもらうことが彼のルーティンであり、もらわずに帰れない、もらわないと精神的に落ち着かないのです。これを病といういうのか、障がいというのか意見が分かれるところですが、隠れ家がゴミ屋敷になっている最大の理由がここにあります。
玄関先で帰り支度をしていると仙台から来たという夫婦から道を尋ねられました。聞くと、肘折温泉からの帰りで、肘折温泉にある蕎麦屋さんは営業をしていなかったとのこと。肘折温泉には蕎麦屋さんが一軒あり、以前、仙人とのツーリングでそばを食べたことがあります。
まず、棚田(大蔵村四ケ村の棚田)の場所を聞かれ、次に舟形町の「しげさく」という蕎麦屋さんを知らないかと言われました。
夫婦で宮城県内の蕎麦屋さんは全部食べつくし、山形県内に通うようになったとのことでした。旦那さんの職場の人から「しげさく」が美味しいと聞いて行ってみたいと言うのです。「しげさく」がカーナビに出てこないので困っている様子でした。
年の頃は70前に見えましたが、どうも、ご夫婦ともGoogleマップが使えない、使えてもカーナビでないと行けないようでした。そこで、奥さんに舟形町堀内と入力してカーナビに案内してもらい、最上川の大きな橋が見えるところが堀内なので、そのまま、最上川沿いに進むと右側に「しげさく」があると伝えました。
「しげさく」は「重作」と書きます。比較的新しい蕎麦屋さんです。このため、古いマップのカーナビには載っていないかもしれません。「重作」の前の道はツーリングで度々通るので場所は知っていましたが、次年子の蕎麦屋さんと同じように通過時は閉店しています。
カーナビだけでは厳しい時があります。リアル性の高いGoogleマップが使えないと困る時代になりました。時にコロナウイルスの影響で、他県への移動の自粛や不用意に道を聞けないとなると尚更のことです。
夫婦が帰った後、仙人が要らぬ呟きをしていました。「せっかく、「ふるさと味来館」まで来たのに、何で、ここの蕎麦を食べないのか?」
本人たちは「重作」が美味しいと聞いて、わざわざ、仙台から来たのだから、目的を遂げたいに決まっているはずです。仙人の物差しは私とは違うのです。その後、何度も同じことを呟いていました。そのたびに、説明するのですが、本人たちの気持ちを理解できないのです。ツーリングでは、こんなことが日常茶飯事です。
ラッキーな昼食の後は、肘折温泉に行って温泉に浸かり、国道458号を南下して葉山を越えて帰宅したいところですが、残念ながら国道458号は恒例の通行止めになっていました。こうなると、同じ林道を戻るか、または国道458号を北上することになりますが、今回は新ルート開発で別の道を走ることにしました。
ここは、前回、2018.7.13ツーリングの時に山形県が発行している棚田カードを求めて立ち寄った場所で、昼食会場にもなりました。その様子は四ケ村の棚田 ふるさと味来館編で紹介しています。
今回も同じ場所を昼食会場としてセットしました。
コロナウイルスの自粛が明けたばかりでお客さんは入っていないのか心配をしていましたが、土曜日だったこともあり、12時前とはいえ、お客さんの車が何台か駐車していました。
遅山仙人は前回と同じ「とりもり」を注文しようと決めいていたようです。私もそのつもりでした。鶏そばと盛りそばがセットで1,000円とお得感があります。
オーダーすると、係のおばちゃんが「お客さんたち、山形県内の人だか?」と尋ねられました。山形市から来たと答えると「県内県民おでかけキャンペーンクーポン」なるものを取り出し、この券を買うと2,000円分の商品が1,000円で買えることを説明しました。
「とりもり」は1,000円なので二人で2,000円。このクーポンを使うと一人500円で食べられる計算になります。
この券は、県内の事業所(飲食店、商店、遊戯施設、交通機関など)で事前販売され、3万枚があっという間に売り切れたと聞いていました。それだけに、ここで話題のクーポン券に出会うとは思いもよりませんでした。
仙人はこの情報を全く知りませんでした。テレビのニュース、新聞、インターネットで一斉に周知されました。彼はUHF(地デジ)のアンテナが壊れ、BS放送しか見ることができないのでNHKのローカルしか見ることができません。新聞は取っても積んでおくだけです。もちろん、ネット環境などありません。
このクーポンは同じ店舗で2回使うことができません。このため、この券に名前と居住地の市町村名を記入します。
リズーナブルでお腹が一杯になった「とりもり」を堪能し、レジで会計をして帰ろうとすると、いつものように仙人が店の中のチラシを集め始めました。もらって行くだけで、新聞と同じで、ろくに読まずに自分のスーパーカブの後ろのボックスに次々と溜め込んできます。
このため、ボックスの容量が日ごとに無くなっていき、終いには何も入らなくなります。乗らないで放置している複数のマイカーがゴミダメ状態になっているのは、これが原因です。
この日も様々なチラシをもらい、最後にクーポンのチラシがないかと騒いでいました。
チラシをもらうことが彼のルーティンであり、もらわずに帰れない、もらわないと精神的に落ち着かないのです。これを病といういうのか、障がいというのか意見が分かれるところですが、隠れ家がゴミ屋敷になっている最大の理由がここにあります。
玄関先で帰り支度をしていると仙台から来たという夫婦から道を尋ねられました。聞くと、肘折温泉からの帰りで、肘折温泉にある蕎麦屋さんは営業をしていなかったとのこと。肘折温泉には蕎麦屋さんが一軒あり、以前、仙人とのツーリングでそばを食べたことがあります。
まず、棚田(大蔵村四ケ村の棚田)の場所を聞かれ、次に舟形町の「しげさく」という蕎麦屋さんを知らないかと言われました。
夫婦で宮城県内の蕎麦屋さんは全部食べつくし、山形県内に通うようになったとのことでした。旦那さんの職場の人から「しげさく」が美味しいと聞いて行ってみたいと言うのです。「しげさく」がカーナビに出てこないので困っている様子でした。
年の頃は70前に見えましたが、どうも、ご夫婦ともGoogleマップが使えない、使えてもカーナビでないと行けないようでした。そこで、奥さんに舟形町堀内と入力してカーナビに案内してもらい、最上川の大きな橋が見えるところが堀内なので、そのまま、最上川沿いに進むと右側に「しげさく」があると伝えました。
「しげさく」は「重作」と書きます。比較的新しい蕎麦屋さんです。このため、古いマップのカーナビには載っていないかもしれません。「重作」の前の道はツーリングで度々通るので場所は知っていましたが、次年子の蕎麦屋さんと同じように通過時は閉店しています。
カーナビだけでは厳しい時があります。リアル性の高いGoogleマップが使えないと困る時代になりました。時にコロナウイルスの影響で、他県への移動の自粛や不用意に道を聞けないとなると尚更のことです。
夫婦が帰った後、仙人が要らぬ呟きをしていました。「せっかく、「ふるさと味来館」まで来たのに、何で、ここの蕎麦を食べないのか?」
本人たちは「重作」が美味しいと聞いて、わざわざ、仙台から来たのだから、目的を遂げたいに決まっているはずです。仙人の物差しは私とは違うのです。その後、何度も同じことを呟いていました。そのたびに、説明するのですが、本人たちの気持ちを理解できないのです。ツーリングでは、こんなことが日常茶飯事です。
ラッキーな昼食の後は、肘折温泉に行って温泉に浸かり、国道458号を南下して葉山を越えて帰宅したいところですが、残念ながら国道458号は恒例の通行止めになっていました。こうなると、同じ林道を戻るか、または国道458号を北上することになりますが、今回は新ルート開発で別の道を走ることにしました。
2020年06月03日
快適なツーリングロード
山菜取りを終え、林道松橋滝の沢線を大蔵村に向かって走りました。
空は真っ青、明るい新緑の林道を走るのはとても気持ちが良いものです。一昨年よりも道路状態が良かったので、快適でした。さらに、この林道は交通がほとんどありません。
次年子から松橋までの山形県道36号新庄次年子村山線は狭く、見通しが悪いところも多く、通過交通があるので気をつけて走らなければなりません。
松橋峠の尾根沿いは標高が500mに満たないのですが、立派なブナ林(写真下)でした。500m未満でのブナ林は初めてです。前回走った時は気が付きませんでした。
標高500m未満では、鶴岡市の高館山にあるブナの巨木が有名です。ここは標高が200m未満です。豪雪地帯ではブナは折れないように枝を真っ直ぐ上に向かって伸ばしますが、高館山のブナは雪があまり降らないので、枝が横に向かって伸びています。
白鷹山(山辺町、白鷹町、南陽市、上山市、山形市)の山形市からの登山道の途中に、高館山に似たブナの巨木があります。ここは標高が800mです。
何れにしてもブナが林を形成しているのは山形県内では800m以上が普通です。松橋峠は雪が多く、冬は寒さが厳しいのかもしれません。
峠の手前に下のような看板がありました。ハマグリ沼への案内看板でした。徒歩40分とありました。
帰宅してから調べたら、ハマグリの化石が出たところからハマグリ沼の名が付いたそうです。ハマグリの化石が出たということはハマグリ沼付近は大昔、海岸線だったことがわかります。
国土地理院2万5千分の1地形図には、遊歩道の表示がありませんでした。沼の近くまで林道があるようですが通行止めになっていました。
峠を越えて大蔵村に入ると、一部砂利道が残っていましたが、路面は荒れていないので快適に走ることができました。しかし、遅山仙人はいつものように恐怖感が先に立ち、名前のように遅れて走ることになりました。
快適な林道ツーリングも滝の沢で終わりました。
やはり、今日は鳥海山の特異日です。
滝の沢集落から肘折(ひじおり)温泉方面に向かいます。滝の沢大橋を渡り、下の写真の交差点を左折すると直ぐ、昼食の予定場所である「ふるさと味来館」に到着します。
昼食の様子は次回とします。
2020年06月02日
ちょっとだけ、山菜取り
2020.5.30 山菜取り
舟形町松橋から林道松橋滝の沢線に入り、いよいよ、本日のメインイベントの時間となりました。
林道を進むと右側にスズランテープやビニールテープが張られた場所に遭遇します。ここは観光ワラビ園の下の斜面に当たる所で、山の所有者が山菜取りに入られないように目印にしておくものです。マツタケの山も同じような光景が見られます。通称、止め山(留め山)と呼ばれて、「入るべからず」の目印となっています。最近では、大きな看板を立ていることもあります。
べからずの場所で山菜を取ってしまえば窃盗になるので、テープのない場所で山菜を探しました。
前回の最後の部分で紹介したように、ワラビの葉が大きくなったものが下の写真です。手前右下にある葉の広い植物はフキで、それ以外の植物はワラビです。
前回のツーリングで目星を付けていただけに、ワラビはすぐに見つかりました。でも、最初に取ったのはウドでした。
「独活(ウド)の大木」という諺があります。ウドは小さいうちは柔らかく、独特の風味は春の香りを十分楽しめる山菜です。ところが、大きくなると硬くなって食べられなくなることから「役立たず」の代名詞に使われています。
上の写真は、まさしく、「独活の大木」です。ところが、実は先の部分は比較的柔らかく、山菜として料理に十分使えるのです。
ウドは春先早くに栽培物が東京市場で高値で出荷されますが、味も香りも私的には落第です。天然物には敵いません。「独活の大木」になってしまうと味も香りも相当強くなりますが、料理方法一つで、まろやかに変化します。料理方法は後日紹介します。
実はこの日、遅山仙人の隠れ家に迎えに行ったら、敷地と道路の境界にあったウドが何者かに掘り起こされて盗まれたとエライ剣幕で怒っていたのです。ですが、ウドをたくさん見つけたのでご機嫌麗しくなってしまいました。
次に取り始めたのは、私はフキ、仙人はアザミです。
太くて柔らかくて、旨そうなフキでした。これは、奥さんから佃煮にしてもらいました。
仙人は民宿で食べたアザミの味が忘れられないというので一生懸命に取っていました。アザミは美味しいのですが、今回は取らずに帰りました。仙人は硬いものばかり狙って取っていました。私が柔らかいものを示すと、なぜ、柔らかいとわかるのかと言われるのです。見ればわかることですが、仙人に理論的に教えるのは難しいので教えません。
前述のウドについても、遠くからウドがあるのがわかります。それについても仙人は不思議がるのです。私は近眼です。ですが、植物の色や形状を見分けるのは得意です。小さい時から親に連れられて山菜取りをした経験と植物について勉強した経験が得意にさせてだけです。
そして、大本命のワラビです。
食べごろの良いワラビです。ワラビは取らないでいると葉が広がり、硬くなって食べることができなくなります。それはそれで、地下茎に十分栄養が蓄えられ、来年、また柔らかいワラビが出てきます。通常はそれを繰り返します。
ところが、一度ワラビが取られると地下茎にある養分を使って、新しいワラビが出てきます。それを取ると、また、新しいワラビが出てきます。何度も同じことを繰り返すと、だんだん、地下茎の栄養分が無くなります。ついには、次の年はワラビが出なくなります。
私の経験上、旧盆(8月半ば)の頃までワラビを取ったことがあります。観光ワラビ園は、肥料を与えながら、取る間隔をあけて、有料でワラビを取ってもらいます。
下の写真は大きくなったタラノ木です。ウドと同じウコギ科の植物です。小さいうちはタラノメと称して天ぷらや油炒めにして食べます。これも栽培物が東京市場に出ます。最近は、山形ではコシアブラの方が香りが高いので人気が出ています。
正味40分ぐらいの山菜取りでした。この時期では、かなり遅いタイミングでしたが、来年はもっと早く来るための偵察と考えると十分楽しめました。
仙人も取り過ぎると保存ができないと言って早々に切り上げました。山菜は手間さえかけて加工すれば、いくらでも保存が効くのですが、仙人には長期保存できる加工技術がありません。隠れ家に自生するドクダミを炊き込みご飯して食べる野人でありながら、普通の山菜については技術を持ちえないのです。
ワラビは重曹(炭酸水素ナトリウム)でアク抜きをすると言っていました。重曹では十分アクは抜けず苦みが残ります。私は木灰(あく)でアクを抜きます。
ゼンマイのように軽く茹でて、揉んで乾燥させるとアク抜きの必要がありません。
久しぶりの山菜取りを山菜論議をしながら十分楽しみました。仙人は水を得た魚状態でした。時計は11時を過ぎていました。林道を進み、大蔵村四ケ村の昼食場所へと向かいました。
舟形町松橋から林道松橋滝の沢線に入り、いよいよ、本日のメインイベントの時間となりました。
林道を進むと右側にスズランテープやビニールテープが張られた場所に遭遇します。ここは観光ワラビ園の下の斜面に当たる所で、山の所有者が山菜取りに入られないように目印にしておくものです。マツタケの山も同じような光景が見られます。通称、止め山(留め山)と呼ばれて、「入るべからず」の目印となっています。最近では、大きな看板を立ていることもあります。
べからずの場所で山菜を取ってしまえば窃盗になるので、テープのない場所で山菜を探しました。
前回の最後の部分で紹介したように、ワラビの葉が大きくなったものが下の写真です。手前右下にある葉の広い植物はフキで、それ以外の植物はワラビです。
前回のツーリングで目星を付けていただけに、ワラビはすぐに見つかりました。でも、最初に取ったのはウドでした。
「独活(ウド)の大木」という諺があります。ウドは小さいうちは柔らかく、独特の風味は春の香りを十分楽しめる山菜です。ところが、大きくなると硬くなって食べられなくなることから「役立たず」の代名詞に使われています。
上の写真は、まさしく、「独活の大木」です。ところが、実は先の部分は比較的柔らかく、山菜として料理に十分使えるのです。
ウドは春先早くに栽培物が東京市場で高値で出荷されますが、味も香りも私的には落第です。天然物には敵いません。「独活の大木」になってしまうと味も香りも相当強くなりますが、料理方法一つで、まろやかに変化します。料理方法は後日紹介します。
実はこの日、遅山仙人の隠れ家に迎えに行ったら、敷地と道路の境界にあったウドが何者かに掘り起こされて盗まれたとエライ剣幕で怒っていたのです。ですが、ウドをたくさん見つけたのでご機嫌麗しくなってしまいました。
次に取り始めたのは、私はフキ、仙人はアザミです。
太くて柔らかくて、旨そうなフキでした。これは、奥さんから佃煮にしてもらいました。
仙人は民宿で食べたアザミの味が忘れられないというので一生懸命に取っていました。アザミは美味しいのですが、今回は取らずに帰りました。仙人は硬いものばかり狙って取っていました。私が柔らかいものを示すと、なぜ、柔らかいとわかるのかと言われるのです。見ればわかることですが、仙人に理論的に教えるのは難しいので教えません。
前述のウドについても、遠くからウドがあるのがわかります。それについても仙人は不思議がるのです。私は近眼です。ですが、植物の色や形状を見分けるのは得意です。小さい時から親に連れられて山菜取りをした経験と植物について勉強した経験が得意にさせてだけです。
そして、大本命のワラビです。
食べごろの良いワラビです。ワラビは取らないでいると葉が広がり、硬くなって食べることができなくなります。それはそれで、地下茎に十分栄養が蓄えられ、来年、また柔らかいワラビが出てきます。通常はそれを繰り返します。
ところが、一度ワラビが取られると地下茎にある養分を使って、新しいワラビが出てきます。それを取ると、また、新しいワラビが出てきます。何度も同じことを繰り返すと、だんだん、地下茎の栄養分が無くなります。ついには、次の年はワラビが出なくなります。
私の経験上、旧盆(8月半ば)の頃までワラビを取ったことがあります。観光ワラビ園は、肥料を与えながら、取る間隔をあけて、有料でワラビを取ってもらいます。
下の写真は大きくなったタラノ木です。ウドと同じウコギ科の植物です。小さいうちはタラノメと称して天ぷらや油炒めにして食べます。これも栽培物が東京市場に出ます。最近は、山形ではコシアブラの方が香りが高いので人気が出ています。
正味40分ぐらいの山菜取りでした。この時期では、かなり遅いタイミングでしたが、来年はもっと早く来るための偵察と考えると十分楽しめました。
仙人も取り過ぎると保存ができないと言って早々に切り上げました。山菜は手間さえかけて加工すれば、いくらでも保存が効くのですが、仙人には長期保存できる加工技術がありません。隠れ家に自生するドクダミを炊き込みご飯して食べる野人でありながら、普通の山菜については技術を持ちえないのです。
ワラビは重曹(炭酸水素ナトリウム)でアク抜きをすると言っていました。重曹では十分アクは抜けず苦みが残ります。私は木灰(あく)でアクを抜きます。
ゼンマイのように軽く茹でて、揉んで乾燥させるとアク抜きの必要がありません。
久しぶりの山菜取りを山菜論議をしながら十分楽しみました。仙人は水を得た魚状態でした。時計は11時を過ぎていました。林道を進み、大蔵村四ケ村の昼食場所へと向かいました。
2020年06月01日
仙人と山菜取りの場所へ
2020.5.30 山菜取り
村山市富並(とみなみ)で国道347号に別れを告げ、一路、大石田町次年子(じねんご)へと坂を上って行きます。ピークを過ぎて緩やかな下りを進んでいくと「七兵衛そば」という看板が道路左手に立っています。
昔、「太陽」という雑誌に紹介されてから、全国放送のテレビで放映され、特に秘密のケンミンショーでは何度も取り上げられました。
食べ放題の蕎麦店です。県外からたくさんのお客さんがお見えになり、一日で100人以上来店することもザラだと言う有名店です。残念ながら、私は一度も、この店の蕎麦を食べたことがないばかりか、この先に何軒もの蕎麦屋さんが点在しますが、どこの店にも行ったことがないのです。
その最大の理由は、次年子はツーリングの通過点で、朝8時前後か、午後なら4時前後に通過するので店が閉まっている時間ばかりです。次年子には蕎麦を食べる目的では行ったことがないのです。
山形県内にはたくさんの美味しい蕎麦屋さんがあり、ラーメンも山形市が年間消費量日本一の町にもなっており、山形県は麺類の激戦地なのです。味の競争が美味しい蕎麦屋さんやラーメン屋さんをたくさん生んでいます。
そんな激戦地の一つの次年子の途中から、林道のような狭い県道に入ります。
上の写真の斜め左側に伸びている細い道路が、山形県道36号新庄次年子村山線です。村山市富並から次年子に向かって走ってきた道路も同じ県道です。南から走ってくると道路の案内標識が無いのでわかりにくいのです。逆に北側から走ってくると標識があります。上の写真の右上、仙人の頭の上に写っています。
ここから、林道のような幅の県道を舟形町松橋に向かって走ります。途中、宮城ナンバーの車が数台停まっていましたが、その先で数人がワラビ取りをしている光景が目に入りました。
小さく鳥海山が写って見えました。今日は、多分、年間に数回しかない鳥海山が良く見える特異日だと思います。鳥海山は、なかなか、山全体を現してくれる日がありません。昨年の5月5日に鳥海山の麓の玉簾の滝にマイカーで行った時も特異日でした。
下の写真は昨年の5月5日の鳥海山の写真です。
昨年は、大雨による土砂崩れで通行できなかった期間がありました。一昨年、最初に、この県道を走った時は路面に大量の杉の葉が散乱し、車がほとんど走っていない状態に見えました。今年は、路面がきれいに清掃されて、走りやすい状況でした。
林道のような県道も終わりごろになると舟形町松橋の集落が見えるようになります。
上の写真の木が生えていない部分が観光ワラビ園です。今年は、コロナウイルスによる自粛の影響により閉園したままになっています。山形県にはたくさんの観光ワラビ園がありますが、南陽市小滝にあるワラビ園のみが営業しているようです。他のワラビ園は電話による予約販売をしているようです。
いよいよ、ここから本命の山菜取りの場所です。林道松橋滝の沢線へ入ります。前回は棚田で有名な大蔵村四ケ村(しかむら)から松橋に向かって走ってきました。
その様子は「四ケ村の棚田 四ケ村~次年子編」で紹介しています。
林道の途中で、道路わきに大きくなったワラビをたくさん見つけていたのです。今回は、最初から目星を付けて、林道松橋滝の沢線に向かって走ってきました。山菜取りの様子は次回ということで、今日はおしまいです。
村山市富並(とみなみ)で国道347号に別れを告げ、一路、大石田町次年子(じねんご)へと坂を上って行きます。ピークを過ぎて緩やかな下りを進んでいくと「七兵衛そば」という看板が道路左手に立っています。
昔、「太陽」という雑誌に紹介されてから、全国放送のテレビで放映され、特に秘密のケンミンショーでは何度も取り上げられました。
食べ放題の蕎麦店です。県外からたくさんのお客さんがお見えになり、一日で100人以上来店することもザラだと言う有名店です。残念ながら、私は一度も、この店の蕎麦を食べたことがないばかりか、この先に何軒もの蕎麦屋さんが点在しますが、どこの店にも行ったことがないのです。
その最大の理由は、次年子はツーリングの通過点で、朝8時前後か、午後なら4時前後に通過するので店が閉まっている時間ばかりです。次年子には蕎麦を食べる目的では行ったことがないのです。
山形県内にはたくさんの美味しい蕎麦屋さんがあり、ラーメンも山形市が年間消費量日本一の町にもなっており、山形県は麺類の激戦地なのです。味の競争が美味しい蕎麦屋さんやラーメン屋さんをたくさん生んでいます。
そんな激戦地の一つの次年子の途中から、林道のような狭い県道に入ります。
上の写真の斜め左側に伸びている細い道路が、山形県道36号新庄次年子村山線です。村山市富並から次年子に向かって走ってきた道路も同じ県道です。南から走ってくると道路の案内標識が無いのでわかりにくいのです。逆に北側から走ってくると標識があります。上の写真の右上、仙人の頭の上に写っています。
ここから、林道のような幅の県道を舟形町松橋に向かって走ります。途中、宮城ナンバーの車が数台停まっていましたが、その先で数人がワラビ取りをしている光景が目に入りました。
小さく鳥海山が写って見えました。今日は、多分、年間に数回しかない鳥海山が良く見える特異日だと思います。鳥海山は、なかなか、山全体を現してくれる日がありません。昨年の5月5日に鳥海山の麓の玉簾の滝にマイカーで行った時も特異日でした。
下の写真は昨年の5月5日の鳥海山の写真です。
昨年は、大雨による土砂崩れで通行できなかった期間がありました。一昨年、最初に、この県道を走った時は路面に大量の杉の葉が散乱し、車がほとんど走っていない状態に見えました。今年は、路面がきれいに清掃されて、走りやすい状況でした。
林道のような県道も終わりごろになると舟形町松橋の集落が見えるようになります。
上の写真の木が生えていない部分が観光ワラビ園です。今年は、コロナウイルスによる自粛の影響により閉園したままになっています。山形県にはたくさんの観光ワラビ園がありますが、南陽市小滝にあるワラビ園のみが営業しているようです。他のワラビ園は電話による予約販売をしているようです。
いよいよ、ここから本命の山菜取りの場所です。林道松橋滝の沢線へ入ります。前回は棚田で有名な大蔵村四ケ村(しかむら)から松橋に向かって走ってきました。
その様子は「四ケ村の棚田 四ケ村~次年子編」で紹介しています。
林道の途中で、道路わきに大きくなったワラビをたくさん見つけていたのです。今回は、最初から目星を付けて、林道松橋滝の沢線に向かって走ってきました。山菜取りの様子は次回ということで、今日はおしまいです。