道路

2021年04月04日

覚醒した遅山仙人

2020.4.2

4月1日は、海外ではエイプリルフールの日であり、日本では特有の文化である年度初めの日です。前日、隣の職場で、このブログを温かく非難していた同い年生まれのカブライダーが職を去っていきました。

この日、自宅に帰ると寂しさがこみ上げてきました。彼とは今まで同じ職場になったことはありませんでした。出身学校は違うけれども同級生のような感覚でした。

ぽかっと空いた隙間を埋めるかのように、夜、遅山仙人と電話で長話をしました。

翌朝7時ちょうどに、仙人から電話がかかってきました。仙人曰く、「珍しく、朝5時に目覚め、腹が減って朝ご飯を食べた。」とのこと。覚醒した仙人のツーリングへの催促でした。真室川を目指すことにしました。

仙人の隠れ家に8時に向かうと約束し、準備をして7時半に自宅を出ました。出がけに、いつもの如く、30分のタイムロスがありましたが山辺町、寒河江市、河北町谷地、尾花沢市から国道13号に入り、道の駅尾花沢でトイレ休憩としました。

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ここから、さらに国道を北上し、猿羽根山(さばねやま)トンネルを潜り、舟形町の小国川手前から右折して旧国道47号を鳴子温泉方面へと走りました。

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朝、仙人から電話が来た時に、以前から、仙人が地図を見て新庄市の東側に北上する道があると言っていたのを思い出して、旧国道47号から北上する広域農道(スーパー農道)を走るプランにしました。

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鮎釣りのメッカ、小国川に架かる橋の上からは残雪の村山葉山が良く見えました。この日は山形県の川釣り解禁二日目でした。すると、仙人が私を渓流釣りに連れて行くと言い出しました。期待しないで待つことにしました。

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仙人が言っていた新庄市の東側を走るルートは、広域農道で間違いありませんでした。仙人は自分の地図を見ながら、狭い砂利道を想像していたようです。IT弱者でGoogleマップはおろかGoogleアースも見ることができないので、雪があって通れないという勝手なイメージを作り上げていたようです。

以前にも紹介しましたが、仙人は新しいアンドロイドのスマホを手に入れました。しかし、思うように使いこなせません。「変なボタンを押してしまって、姉ちゃんの写真が出てくる。壊れそうで怖い。」と話します。

ワンクリックが苦手で長押しになります。「スマホは地面に叩きつけなければ壊れることは無い。慣れるしかない。」と伝えました。元々、コンピューターが苦手な教師だったこともあり、習うより慣れろが難しいのかもしれません。

とにかく、自分のイメージと全く違う道路だったことに驚愕するばかりでした。

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良い天気がしばらく続き、この日は鳥海山が富士山のように見えました。これが庄内地方の酒田市から真南に見ると、山頂から左側に長く緩やかに日本海まで伸びているので、異なる山になります。

新庄や真室川方面からは南東から見ることになり、山の形が変わります。

新庄市街地を通らずに、比較的アップダウンが少なく、途中から県道に入る快適な道路を走ると積み上がった木材が現れます。

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これが銘木と言われている金山杉です。乾燥させるため、きれいに積まれています。この杉が現れるたので金山町に到着したことになります。

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ここから、国道13号を横切り、真室川町へ向かいました。


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2020年11月21日

二口峠は降雹、県道は険道⁉

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標高が上がるにつれて気温がだんだん下がっていくことがわかりました。二口峠まで上ってきましたが、雨は止みませんでした。本当は、この辺りで昼食を取りたいところでした。

山寺から沢伝いに登山道を歩いてくると、ここに出ます。上の地図の黄色い破線が登山道ですが、この黄色というは、実は山形県道なのです。

この県道は「主要地方道仙台山寺線」という立派な名前がついていますが、山形県側は二口林道の分岐点から上は常に自動車は全面通行止めです。宮城県側は全て車道になっています。実質県道である国道を酷道と揶揄しますが、この県道は実質登山道である険道と呼ぶべきでしょうか。

前回紹介したように、ここから、宮城県側の眺望が望めたのですが、それは昔の話で、今は木が茂って見通しが悪くなってしまいました。

そのまま、山形県側に下ることにしました。

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蔵王連峰の稜線沿いに走っていると雹が降ってきました。どおりで寒いわけです。とにかく、降ってくる白い塊から逃げるように、視界の悪い二口林道を一気に下っていきました。

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山形県側のゲートから林道高沢馬形線に入りました。この林道は平成10年10月に完成した比較的新しい林道です。雨は、ほぼ止みました。

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この林道はアニメ「おもいでぽろぽろ」の舞台になった山形市高瀬地区の一番上の集落・高沢に抜けていきます。何年か前に山形市外縁部一周のツーリングをした時に高沢側から入ろうとしましたが工事中で断念しました。

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途中、山寺地区の山寺小中学校に抜けていく林道五郎平林道の分岐点があります。

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この時期だけに道路の両側は草が伸びていましたが、路面は比較的平らできれいでした。山形市が管理する林道は、どの道も管理されています。

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来年の杉の花芽がたくさんついていました、これが春先に花粉となって国じゅうに飛び回り、花粉症の人たちにとっては大きな迷惑になります。

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子供のころ、杉の枝をゆすって黄色に飛び散る花粉を見て喜んでいました。幸いなるかな、花粉症になった経験がないのですが、職場で花粉症のためにマスクをしているたくさんの人たちを見るのは忍びないものがあります。

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高沢の集落に到着しました。ここから、少し下ると「おもいでぽろぽろ」に出てくる朝の紅花畑のシーンのモデルになった畑があります。また、さらに下ると高畑 勲監督やスタッフがベースキャンプとして民泊したお宅があります。

そのお宅には仕事で何度も訪れたことがあり、JR高瀬駅などのセル原画を見せてもらったことがあります。

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高瀬からは広域農道のべにばなトンネルを抜け、午後2時前には帰宅しました。

結局、持参した昼食は手を付けませんでした。


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2020年10月04日

たらのき代の棚田を走って玉川寺へ

2020.10.2

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国道112号朝日第一トンネルを抜けるとすぐの所に大網地区への交差点があります。そこを右折し、朝日第二トンネル側の車線を跨いで、山形自動車道の巨大なアーチ橋の真下を走ると大網地区へ上っていきます。

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月山ダムの堤体が見えます。

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遅山仙人を連れて初めて月山を越えたのは2016年8月10日で、この時は大網の注連寺に立ち寄りました。注連寺は作家・森敦が芥川賞を受賞した小説・月山の舞台になったところです。

この時は、注連寺から即身仏(ミイラ)で有名な本明寺のある東岩本に抜けて庄内東部地区広域農道(スーパー農道・庄内こばえちゃライン)に合流し、そのまま北上して、庄内をロケ地とした映画のセットがあるスタジオセディック庄内オープンセットを見学しました。

広域農道については「広域農道と農免道路とは?」で詳しく説明しています。

今回は、県道𣗄代大網(たらのきだいおおあみ)線を走り、一山越えて、たらのき代地区から庄内こばえちゃラインに合流することにしました。

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大網地区の入り口から徳川家康とゆかりのある湯殿山総本寺瀧水寺大日坊へのT字路を右折します。

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大日坊の山門前を通り過ぎて、そのまま道なり進んでいきます。この道が県道𣗄代大網線です。

複数の市町村を跨いで走る道路の場合は都道府県道となり、一つの市町村で完結している場合は市町村道であるのが一般的です。

この県道は、平成の大合併前の羽黒町たらのき代地区から朝日村大網地区を結ぶ道路でした。合併により、どちらも鶴岡市に合併しました。

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山道をどんどん進んでいきます。一見、基幹林道のような道路の幅です。

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国土地理院2万5千分の1地形図にある大網放牧場は使用されておらず、荒れ野の状態でした。きっと、昭和から平成までたくさんの牛が放牧されていたのでしょう。

2018.7.13の「四ケ村の棚田 番外 次年子放牧場編」で紹介した次年子放牧場と同じような状況だったのかもしれません。

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大網放牧場を過ぎると、上の地図のように「天保堰」という江戸時代天保年間に作られた農業用水路沿いに走ります。

天保堰についてはミツカン水の文化センター機関紙『水の文化』43号 庄内赤川水源林保全の歴史に詳しく載っています。
http://www.mizu.gr.jp/kikanshi/no43/07.html

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天保堰を離れ、庄司谷地堤付近に来ると風景が一変します。緩やかな草原風に見えますが、実際は広大な蕎麦畑でした。まもなく、刈り取りの時期を迎えようとしていました。

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緩やかな蕎麦畑から砥沢山に伸びる尾根沿いを走るとブナ林になります。標高500mから600mにブナの林があるのは珍しいのです。

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2020.5.30の山菜取り快適なツーリングロードでも紹介したように低山帯でのブナ林は珍しいことですが、たらのき代地区にはスキー場があり、写真のブナも枝を真上に伸ばしていることから、この辺りは降雪量が多く、冬は厳しい気候なのかもしれません。

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山道のツーリングでは植物の変化で標高や人里までの距離の目安が付きます。

砥沢山の下りからはブナからナラ、コナラの雑木や杉に変化し、そろそろ、たらのき代が近くなってきたことがわかります。

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たらのき代は、やまがたの棚田20選に選ばれています。急な高低差は無く、きれいな棚田です。

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県道𣗄代大網線に別れを告げて、県道𣗄代鶴岡線に入ります。

途中、展望台の案内標識があったので左折しましたが、ただの駐車場でした。

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さらに、県道を下っていくと、同じように展望台の案内標識があり、右折すると、今度は駐車場の奥が展望台になっていました。

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柿畑の奥に金峯山(きんぼうさん)と国道112号線沿いの集落が見えました、ここからは鶴岡市街地は見えませんでした。先に見た展望台の案内標識は何だったのでしょうか?

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この展望台から少し下ると前述のスーパー農道・庄内こばえちゃラインとの交差点になり、右折して北上します。

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羽黒山の赤い大鳥居が右手に見える前に目的地である玉川寺(ぎょくせんじ)の小さな看板が道路右側に見えます。そこを右折し、そのまま道路沿いに玉川集落を走ると、まもなく玉川寺への案内板が見え、左折すると玉川寺の駐車場になります。


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中秋の満月に月山を越える。

2020.10.2

2020.8.21の鬼首吹上高原のキャンプのタンドリーチキンパーティで話題になった鶴岡市の玉川寺については、月山の西側を越えて走る国道112号が災害復旧工事で通行止めになっていたので、遅山仙人には自分で行ってらっしゃいと、キャンプの時に話していました。

ところが、工事が終わって開通したので、連れていくことにしました。

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仙人の隠れ家を早朝5時に出発するために、4時起きで準備し、6時に中秋の満月になる月を見ながら、隠れ家に向かいました。

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隠れ家からは紅葉の本導寺を行く2014.10.26で紹介した寒河江川右岸ルート沿いに本道寺まで走ります。

本道寺から一気に国道112号(月山新道)まで駆け上がり、トンネルを一つ潜ると寒河江ダム(月山湖)に到着します。

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ちょうど、6時。日の出です。中秋の満月で昼と夜が半分の時間です。月は山に隠れて見えませんでした。

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山形自動車道月山インターチェンジの合流地点から先は自動車専用道路なので、ここからは、初めての庄内  霊峰月山を越えてで紹介したルートを走ります。

何年か前に、鶴岡市ナンバーのスーパーカブに乗った爺さんが自動車専用道路を山形市に向かって走っているのを見かけたことがあります。

月山沢から弓張平までは8~10%の勾配ですが、それ以降は急な上りはあまりなく、原付のツーリングにはとても良いコースです。

ちなみ、10%の勾配とは水平に100m進むと1mの高さを上ったことになります。スーパーカブでは10%の勾配はギアダウンして高回転で上らなければなりません。

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志津の旅館街から月山が見えるはずですが、あいにく、この日の朝は雲が多く、山頂は全く見えませんでした。

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村山地方と庄内地方の分水嶺となる峠、大越(西川町と鶴岡市の境)は国道112号の最高標高点です。

出羽三山信仰で賑わった旧六十里越街道はもっと東寄りにあり、分水嶺を越えて霊場湯殿山に下りていきます。道は残っているようですが、国土地理院2万5千分の1地形図に載っています。

ちなみに、国道112号は国管理国道で、原付で走れる自動車専用道路の迂回区間(月山沢~本道寺)は同じ国道112号ですが県管理国道です。

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湯殿山トンネルの山形側入り口の真上を走っていますが、振り返ると、月山第一トンネルの鶴岡側の入り口が見えます。下の写真、で示した場所が大越です。

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月山第二トンネルの山形側入り口付近(写真下)から先は岩山的な風景になり、その後、ミズナラの樹林を過ぎると一気に下りになります。

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七ツ滝の展望台で小休止し、そこから少し下ると多層民家で有名な田麦俣になります。

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田麦俣から国管理国道に合流し、一旦、鶴岡へ向かいます。トンネルを二つ潜り、車線分離した朝日第二トンネルの出口から右折して大網地区に向かいます。


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2020年09月20日

七ヶ宿ダム右岸を走る

2020.9.15

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曰くつきのガソリンスタンドからフルーツラインを北上し、飯坂温泉手前から福島交通飯坂線と並行に走り、飯坂駅前の交差点に着きました。

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本来ならここから国道399号を北上し、摺上川ダムを左手に見ながら、七ヶ宿町稲子集落で右折し、稲子峠を越えて国道113号に出ます。

UFOを見に行くぞ!でも紹介したように、稲子峠が通行止めだったので改めて七ヶ宿役場に確認したところ、9月中は工事が終わらないということで、小坂峠を目指すことにしました。ちなみに、国道399号の県境鳩峰峠は最近はほとんど通行止めで期待が持てません。

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飯坂温泉から旧羽州街道の起点である桑折町(こおりまち)を目指し、伊達市国見から旧羽州街道沿いに小坂峠へのつづら折りを上り詰めました。

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小坂峠に到着すると雲行きが怪しくなってきました。眼下の伊達市保原付近は雨が降っている様子でした。雨雲レーダーで確認すると伊達市は強い雨が降っていることがわかりました。

最近は雨雲レーダーがあるので便利になりました。空を見て怪しくなったら雨雲レーダを見て事前に雨具を着用できます。

確か日本には二つの雨雲レーダーがあり、東日本は山形市のすぐ西にある白鷹山の山頂から西に延びる尾根にレーダー基地があります。

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気温が下がってきたこともあり、薄い雲が広がりそうだったので、休憩時間を利用して雨具を着用しました。

普通なら旧羽州街道宿場町戸沢の集落を抜け、国道113号に合流して白石川の左岸を走るのですが、今回は浮気をして右岸を走ることにしました。

材木岩の手前に飛不動尊と虎岩公園の案内板のある所から左折し上っていくと飛不動尊に出ます。

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伊達政宗が建立し、夫婦杉があるという、いかにも遅山仙人が食いつきそうな場所でした。案の定、お不動様にお参りもせずに、ウロウロ歩き回っていました。

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不動尊の先には何やら怪しげなトンネルがありました。トンネルを抜けると、そこはダムサイトでした。

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左岸を走っても直接ダムサイトに行くことはできません。

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七ヶ宿ダムは中心部に防水用の粘土があり、周りを岩で押さえたロックフィルダムです。ダムが完成して間もないころ、全日本建設技術協会の研修でダム本体内部の見学に来たことがります。

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直接ダムサイトに出られたことも驚きでしたが、猿軍団に迎えられたのも驚きでした。いつも摺上川ダムの国道339号では猿を見ることができるのですが、七ヶ宿ダムでは初めてでした。

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子供を乗せた母猿がたくさんいました。写真を引き伸ばしてみるとわかります。

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ちょうど噴水のタイミングでした。

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車幅制限があり1.9m以上の車は通行できないようでした。グーグルアースで所々に車が写っていたので、通行制限はないと思い、今回右岸を走ってみました。摺上川ダムは右岸は道があるのですが通行制限で走ることができません。

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全く車は走っていませんでした。橋ありトンネルあり、程よくカーブもあり、原付には快適な道路でした。

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ダムの上流、道の駅七ヶ宿で国道113号に合流します。旧羽州街道七ヶ宿の点在する宿場を走り、湯原の宿場の手前に小坂峠への交差点があります。

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本来なら、ここから国道113号に合流するのですが、残念ながら災害復旧工事で通行止めです。

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湯原の宿場を過ぎ、国道113号に別れ告げ右折し、旧羽州街道を走り上山市楢下の宿に向かう県境の金山峠に着きました。

この峠が掘割になっているので仙人が防衛上の重要拠点だというので小休止しました。

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推測ですが、仙人の言いたいことは、掘割の上から敵を待ち構えて矢なり石なりを使って撃退した場所だろうということです。

道路の両脇は空石積みという工法で土留めがされています。昔の街道は人が歩けるだけの道幅で充分だし、こんな幅の掘割は現代になってからだろうと伝えると納得したようです。まして、下から丸見えの掘割など意味がありません。

こうして、無事に県境を越え、明るいうちに帰宅しました。


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