2021年04月25日
怪しい捜索隊 前半
2021.4.24
行方不明の赤いハスラーの持ち主を探すために、遅山仙人を連れ立って、山形市の西部にある白鷹丘陵の根元付近を中心に走り回りました。
仙人に弁当持参と指示し、私もベーグルでハンバーガーを作りました。
ガスボンベがガス欠なので、フレンチプレス2台で1リットルのコーヒーを作り、ステンレスの真空魔法瓶に詰めて持って行きました。
仙人曰く、「呆けると、どこまでも走ってしまって、トンデモナイ所で発見される。」と宣うので、山奥ではない、普段は走ることのない、沢沿いの行き止まりの道を中心に走ってみました。
目につくのは赤い車ではなく、山菜ばかりです。タラノメは高い所しか残っておらず、とても手が出ませんでした。
高台から双眼鏡を使って、赤い車を探してみました。
普段は走らない道をくまなく走ってみたので、こんなところに仙人が好きそうな神社があると、新しい発見ばかりでした。
集落から、ちょっと上ったところにお地蔵さんたちがいました。
天保年間に作られたお地蔵さんのようでした。
ここで妙案が浮かびました。以前からテーマを持って走ろうと仙人に提案してきました。毎日、日記をつけ、机上の歴史に自己満足してきた仙人を若輩の私が叱咤激励し、これからは人のために生き、後世に記録を残すことを考えるように伝えてきました。
今後、山形盆地の縁を走り、文学壮年の遅山仙人からレポートを書いてもらい、私が写真を撮って文字に起こして、記録に残すことで合意を得ました。多分、ブログという形になると思います。
お地蔵さんの先に手配の赤い車発見かと思いきや、車種も違い、ブドウの剪定をしている人の車のようでした。
行き止まりの道を何度も往復し、国土地理院2万5千分の1地形図に記載されている道路の奥に、地図にない道が続き、行きついたところは溜池でした。
ここまでは道路が所々ぬかるみ、多少難儀を強いられました。この池に到着して驚いたのですが、赤やオレンジや白の錦鯉が泳いでいました。
捜索を始めて2時間、午前10時になったのでコーヒータイムとしました。
お茶請けに白ササゲで作って冷凍しておいた羊羹を持って行きました。ササゲは一晩水に漬け、軽く煮た後、皮をむき、圧力釜で炊いて裏濾しし、寒天で固めたものです。
ショウジョウバカマが満開でした。
昼近くなって県民の森に向かうために早坂林道を上っていきました。
途中、山菜取りをしているオバちゃんたちに声をかけ、赤い車を探しているので見つけたら警察に連絡してくださいと頼みました。怪しい二人連れのカブライダーの話を聞いてくれました。
最初、樋口沼に行く予定でしたが、昨年から今年の大雪のために、木々が倒れ、家族広場から下は通行止めになっていました。急遽、白鷹山の北の登り口の嶽原(たけばら)に向かうことにしました。
大きな木が幹から裂けるように枝折れしている木がたくさんありました。
県民の森の行き止まりの林道や、昔、牧草地だった場所へ往復しながら、昼食場所として湧水地がある五番御神酒(ごばんみき)を選びました。