満開の桜を行くリトルカブ通勤路も葉桜になりました。

2020年05月03日

桜とともに最上川に散った命

IMG_5360

12年前の平成20年4月28日。

この日の夕方、日韓国際梅花藻サミット開催のため、第1回目の打ち合わせを山形市内の鰻・郷土料理あげつまで行う予定で、私はメンバーが集まるのを大広間で待っていました。

数人集まったところで、メンバーの一人であげつまの店主が主催団体の事務局長のスクーターが最上川のおしん吊り橋(写真上下)の中ほどに倒れているのが見つかったという知らせを持ってきました。

当然、打ち合わせどころではなくなり、メンバーのネットワークを使って情報収集が始まりました。吊り橋付近の住人が事務局長がスクーターで近くを走っているのを目撃していました。

翌日の29日、私は当時スクーターで白鷹丘陵を越えて、おしんの吊り橋から下流への捜索に参加させていただきました。その後、毎週現地に出かけ、最上川の両岸を探し回りました。

IMG_5361

事務局長の行方がわからないまま、日韓国際梅花藻サミットの開催準備は進められ、若輩者の私がサミットの事務局を仰せつかることになりました。

00表紙_01

サミット開催直前に、事務局長の息子さんの執念の捜索により下流で事務局長の亡きがらが発見されました。同時に、その近くには、最上川には生息が確認されていない梅花藻も発見されました。

P1010480

P1010541

P1010551

五堰発表会_山新2008

梅花藻サミットの開催を熱望していた事務局長の意志を受け継ぎ、メンバー全員が心を一つにして準備を進め、サミットには多くの参加者を得て、成功裏の内に終了しました。

清水基金_山新2008


事務局長の死亡、行政からの補助金なし、韓国との政治不和という異例の状態での開催でした。

しかし、事務局長が残した「堰の流れは人の心をつなぎます。」というフレーズは国境という垣根を取り払ってくれました。

今になって思えば、こういう時期だからこそ、国籍や肌の色や考え方の違いを越えて、人々が心を一つにして進むべき時だと思います。

IMG_5363

私は、毎年、この場所に来るのを楽しみにしています。それは、桜とともに最上川に散った命に出会えるからです。



この記事へのコメント

1. Posted by 寺町床   2020年05月03日 21:00
4月27日(月)に行ってきました。橋の床板?が外されてましたね。時の流れを感じざるを得ません。今月13回忌を行いたいと思います。
2. Posted by 閑 甚太朗   2020年05月04日 20:05
寺町床さん
時の流れは速いですね。私も13年忌のタイミングと思い、当時を振り返り記事にしてみました。12年経ちましたが、今しなければならないことは12年前から変わっていないような気がします。

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
満開の桜を行くリトルカブ通勤路も葉桜になりました。