慣らし運転 最上川の鯉のぼりエアーフィルターの交換

2019年05月13日

慣らし運転 大平のユキツバキ

最上川に泳ぐ鯉のぼりがある白鷹町あゆ茶屋から40分。狐越街道を越えると白鷹山の麓にある山辺町嶽原(たけばら)に辿り着きます。ここは、私の母親の実家があった集落です。

白鷹山のすそ野に十数軒の農家が戦前から開墾して農地を切り開き、水田や畑を耕し、蚕や牛を飼って生計を立てていました。しかし、生活は厳しく、昭和の終わりごろから、徐々に山を下りる家が増え、現在は嶽原に居を構える人はいません。ただ、畑で野菜を作るために夏だけ生活している人はいるようです。

母親はこの集落の中心部にあった冬期分校に通い、そばにオオヤマザクラも咲いていましたが、今では分校の建物もなくなってしまいました。

嶽原から800mほど東に行くと山形市大平(おおだいら)の集落があります。ここは比較的新しい集落で戦後の開拓地です。それでも、住んでいる世帯は2~3軒でしょうか。この大平から少し離れた東側にミズバショウとユキツバキの群落地があります。

昨年もゴールデンウィーク前に遅山仙人とこの場所を訪れました。今回はゴールデンウィーク真っただ中の訪問となりました。

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群生地は地元大平の人たちにより木道で整備されていましたが、嶽原と同じように過疎と高齢化の波にのまれ、だんだん、整備も立ち行かなくなっていました。現在は、もっと大きなエリアの地域で保全活動が行われるようになり、毎年、4月の最終土曜日にユキツバキ祭りというイベントが行われています。

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このユキツバキには謂れがあります。山形で国民体育大会があった平成4年(1992年)の話です。

この国体の開会式にご出席されていた平成天皇(現上皇明仁)が山形県の関係者に対して山形県内のユキツバキについてご質問されたことがあります。この時は、県の関係者は陛下のご質問にお答えできなかったそうです。

陛下は事前に山形県内にユキツバキの群生地があることをお知りになられており、質問されたのだと思います。大平に群生地があることを地元の人間が知らなかったというエピソードです。

私たちがユキツバキの群生地を後に、駐車場に向かおうと歩いていたら、新庄市から来たというお孫さん連れの年配のご夫婦とすれ違いました。この群生地について質問されたので、群生地の概要と国体でのエピソードについて話をしたら喜んでくれました。

大平から山形市内に戻りました。丁度、150kmの慣らし運転が終わりました。思いのほか、パワーがなかったので、後日、調整することにしました。



himajintaro at 19:52│Comments(0)グループツーリング | 自然

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