2021年08月14日
温海温泉で高級な足湯に浸かる
2021.8.5
県境の港町・鼠ヶ関から国道7号を海沿いに北上し、温海(あつみ)温泉へと右折しました。
温泉街を流れる温海川では鮎釣りをしていました。
遅山仙人が栃餅の看板を見つけ買いに行きましたが、店は閉まっていました。仙人は、以前から、栃餅、栃餅と騒いでいたのですが本懐を遂げることができませんでした。
以前、鶴岡市役所で栃の実だけで作る栃餅を売っている店を紹介してもらったことがあります。栃の実だけで作る店は鶴岡市内では1軒だけだそうで、市役所から近い場所にありました。
多分、温海温泉で売っている栃餅は栃の実以外の物が多く入っている栃餅かもしれません。
鶴岡の奥座敷と言われた温海温泉ですが、平日ということもあり、静かな佇まいを感じました。
一風呂浴びてと言いたいところですが、道中半ば、これから更に暑くなる状況だったので、もっけ湯で足湯に浸かることにしました。
「もっけ」とは、山形県庄内地方の方言で、「(わざわざ、こんなところまで来てもらい)ありがとう」という意味がります。
さらに、クローズアップした写真は撮ってきませんでしたが、円形の座布団が敷いてありました。下の写真にある「しな織」と呼ばれる素材でできたもののようです。
日本国の麓から旧羽州街道の堀切峠を越え、国道345号へ左折して、鼠ヶ関に入りましたが、左折せずに右折して進むと「しな織」の工房・関川しな織センターがあります。
涼しい桜の木の下で足湯に浸かり、30分ほど休んでいきました。もてなしのタオルやしな織の座布団、さらに川端のロケーションが高級感あふれる足湯になっていました。今まで浸かったことのある足湯では一番の足湯と思います。
この高級感に水を差すように、仙人が雨が降ったらどうするのだろうと子供じみた質問を投げかけてきました。当たり前に「たちばなや」の従業員さんが片付けてくれることは想像に難くないのですが、当たり前や常識では計り知れないところが仙人の良さでもあります。
足湯で温海温泉の風情を堪能した後、県道余目温海線に戻り、右折して、東に向かいました。
国道345号とのT字路で左折し、湯田川温泉方面へ向かいました。
2021年08月12日
鼠ヶ関か鼠ケ関か?
2021.8.5
日本国の麓への寄り道の後、山形県と新潟県の県境の港町・鼠ヶ関(ねずがせき)に向かいました。
一番最初に向かったのは、山形県と新潟県の県境にある標柱です。町の中に県境があるという珍しい所です。
上の写真を拡大してみると、宮城県側に止めてある軽自動車のナンバーが「庄内」となっていました。「庄内」は山形県の日本海沿いにある酒田や鶴岡などの地域の名称です。確認したわけではありませんが、新潟県側の住宅にお住まいの方の車のような雰囲気がありました。
そして、標柱のすぐ近くに関址跡がありました。
社会科の教師だった遅山仙人は鼠ヶ関に何度も来ているようですが、県境の標柱や関址跡は初めて来たと言っていました。
仙人によると、昔の知識人は、この鼠(ねずみ)の関に来ることを目的として旅をしていたと言います。かの松尾芭蕉も、その一人だったと言います。
仙人からは、毎回、歴史上の人物の話題を聞かされますが、残念ながら、私の記憶に残るのは、ほんの僅かです。
次に向かったのは、JR鼠ヶ関駅です。
昔の駅名「鼡ヶ関駅」が書いてある銘板を見て、仙人が鼠の字が違うと言っていましたが、ここで、私はあることに気が付きました。
鼠ヶ関の真ん中の「ヶ」の字が書かれてあるものによって違うのです。先ほどの関址跡の説明版は「ケ」。後から出てくるマリーナも「ケ」。国土地理院2万5千分の1地形図は「ヶ」。駅も「ヶ」。
ところが、JR東日本の駅名検索では「ヶ」ではヒットせず、「ケ」で認識するようでした。
どちらが正しいのか。それとも、どちらでもいいのか。詮索せずに、そのまま、としました。
この駅は特急列車は停車しないようでした。羽越本線と並行して走ってきたので、特急「いなほ」が何度か走っているのが確認できました。
途中の桑川駅と、この鼠ヶ関駅で「いなほ」が通過しましたが、タイミング悪く、写真に残すことできませんでした。
山形県内で在来線の特急が走っているのは、この羽越本線だけです。ミニ新幹線である山形新幹線は日常的に見ているので、別の機会に、また、「いなほ」にお目にかかればと思っています。
マリーナの看板は「鼠ケ関」です。
私には縁のないお金持ちがお金を出して係留しているヨットやレジャーボートがたくさん並んでいました。ただ、中には、時代の変遷により、お金持ちで無くなる方もいて、お金が出せなくなって滞納したまま係留している方もいて、管理している山形県も対応に苦慮しているという話を聞いたことがあります。
本来なら、鼠ヶ関は夏イカの一夜干しのシーズンです。軽く焼いて、唐辛子入りマヨネーズを付けて食べると最高ですが、歯医者で長らく痛い虫歯の抜歯に抵抗している仙人を思い、名物の一夜干しを売っている茶屋には行きませんでした。
鼠ヶ関から国道7号に入り、温海温泉に向かいました。
2021年08月10日
日本国の麓へ
2021.8.5
日本海パークラインを北上し、ソルト アンド カフェ 笹川流れ塩工房で塩アイスを食べた後、村上市勝木で国道7号線に合流しました。本来なら、そのまま北上し、山形県との県境の港町・鼠ケ関(ねずがせき)に入るのが一般的ですが、府屋から東へ寄り道しました。
4年前、山仲間4人で山形市の山寺上流にある紅葉川渓谷に散策に行った時の昼食時に、同行した悪友K氏に山形県と新潟県の県境にある日本国への登山の企画を依頼しました。鶴岡市在住のK氏に地元の強みで計画してもらおうと考えました。
ところが、待てど暮らせど、K氏からの計画は届きませんでした。痺れを切らして、K氏に催促しました。すると、「考えると頭が痛くなる」と逃げられてしまいました。
K氏は、兄弟ブログ「バングラデシュ珍道中記」に登場しますが、とても頭が良くて、助成金の企画書を書かせればピカ一で、何千万円もの助成金をバングラデシュの貧しい子供たちのための学校・アロアシャ学園にもたらしたのです。
ところが、助成金の実施は、毎回苦労の連続でした。机上で理論的に作り上げる企画なので、いざ、実施となると企画通りに行かないのです。実行計画はとても苦手でした。
彼は、毎回、渡航途中にトラブルに見舞われます。その理由のほとんどが、前もって下調べをせずに、場当たり的な行動を取るために、飛行機の遅延に巻き込まれたり、盗難にあったり、泊まるホテルまでの行き方が分からなかったりと、事前に回避できるトラブルを想定できないのです。
40年来の友人です。私も、ここ数年でわかったことですが、K氏は助成金の企画は作れても、遊びの計画は作れないのです。彼が人を誘って登山や遊びに行った記憶があまりありません。
登山の計画を作って誘わないのなら、今後、K氏を誘わないと三下り半を突きつけました。お互い様ができないのなら、仕方がありません。
そういうことで、今回のツーリングで日本国の麓の登山口を探すために寄り道をしました。今までの写真は、登山口1での写真です。
遅山仙人も来たかった場所だと言っていました。縄文人や弥生人が山の頂で集落を形どっていたという、日本のマチュピチュとは言わずとしても古代ロマンに溢れる場所です。
日本国麓郵便局の先に旧出羽街道堀切峠に向かう道に出ます。
峠の手前に登山口2があります。
登り切って、ちょっと下ったところに堀切峠があります。ここから先は、山形県鶴岡市です。
峠を下って、小名部集落の手前に登山口3があります。
これで、日本国の登山口の様子がわかりました。必ず、日本国に登りたいと思います。
小名部集落から、鼠ケ関に向かいました。
2021年08月09日
笹川の流れと塩アイス
2021.8.5
新潟県村上市街地から日本海沿いの国道345号を北上しました。途中、笹川の流れという風光明媚な景勝地があります。
この日は天気が良く、波は穏やかで、透明感が高く、久しぶりの日本海に感動しました。遠くに淡島が見えます。
間もなく、朝の通勤時間にかかってくるのですが、比較的交通量が少なかったこともあり、快適なツーリングとなりました。
途中、JR菊川駅と併設している道の駅の駐車場で小休止としました。遅山仙人曰く、この先に塩アイスが食べれるところがあると言うのですが、時間が早いので期待せずに走っていくことにしました。
とにかく、きれいでした。
眼鏡岩の狭い砂浜に、たくさんのテントが張られていました。駐車場も一杯でした。世間は、学校の夏休みです。子供連れの家族で賑わっていました。
こんなにきれいな海で釣りがしたいという欲望にかられました。
仙人の言う塩アイスが食べられると思われる「ソルト アンド カフェ 笹川流れ塩工房」が国道の左側にありました。
朝8時を回ったばかりなので、塩アイスが食べられるかどうか、仙人が偵察に行きました。工房は開店していました。
工房の中には、塩を作る窯が白い湯気を立てて5基並んでいました。
塩を作っている所だけに塩が売られていました。
仙人が言う塩アイスとは藻塩が入ったソフトクリームのことでした。一つ350円でした。工房の方から、藻塩を追い塩すると、さらに美味しいと言われて、藻塩をふりかけました。
こんなに美味しいのなら、普通にアイスクリームを買い、藻塩をふりかければ良いのではないかと、藻塩を一袋買い求めました。
鉄腕DASHのDASH島でリーダーの城島が藻塩を作っていたのを思い出し、料理に使おうと思いました。
工房の人によると笹川の流れと言われている奇岩と潮流が見られるのは、この辺りが北限とのことでした。
工房から北上し、村上市勝木で国道345号(日本海パークライン)とお別れし、給油しました。
155kmを2.02リットルで76.7km/リットルでした。ほとんど平坦部の走行なので、80km/リットル以上のはずでしたが、リアのスポロケットを2丁増やした分のロスかもしれません。
国道7号に入り、府屋から寄り道することにしました。
2021年08月08日
本当は三面ダムに行きたかった
2021.8.5
山形県小国町から蕨峠を越え、新潟県村上市の三面(みおもて)ダムに行き、国道7号沿いに北上して、山形県鶴岡市に出るプランを練っていましたが、蕨峠が通行止めのため、急遽、ルートの変更を余儀なくされました。
鮭が遡上する三面川の上流に三面ダム、奥三面ダム、猿田ダムがあり、渓流釣りのメッカです。そこから、大規模林道朝日線(スーパー林道)が朝日連峰の西側を走り、鶴岡市に抜けていきます。このスーパー林道は、ここ数年、工事のため通行止めが続き、まともに走れる時期があったかどうか、記憶にありません。
三面ダムからスーパー林道を走るコースは魅力的ですが、願いは叶わず、せめて、三面ダムだけでもと思いましたが、次回以降に挑戦することにしました。
そこで、思い切って、日本海側を北上することにしました。
日の出前に、いつもの遅山仙人と山形を出発しました。
朝焼けでした。国道113号、南陽市梨郷付近で赤い太陽が顔を出しました。朝焼けは天気が崩れる可能性が高い兆しです。現に、この日の午後は、この置賜地方で局地的に大雨が降ったようです。
途中、小国町赤芝峡手前の道の駅白い森おぐにでトイレ休憩を取りました。この辺りは、朝靄がかかり、涼しい朝でした。県外ナンバーのキャンピングカーが止まっていました。
新潟県関川村で荒川を渡り、国道290号に合流し、村上市街地に入りました。村上駅前を通過して、日本海パークラインの三面川を渡りました。
午前7時、日本海に出ました。遠くに淡島が見えます。久しぶりの日本海です。とてもきれいでした。
仙人はマドロスパイプを燻らせ、一服です。
ここから、笹川の流れを目指して、海沿いを北上しました。